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山根英治
もうひとつの場所

2014年10月10日〜24日

​スタジオコンテアトリエ

誰もが共有できる場所に立つとき、そこにある景色は広がりを持った巨大な立体〈空間〉

として認識されるが、そこから離れると、立体の実像は失われ、立体的なイメージ<意識>

に置き換わり記憶になる。

あらゆるものが情報化する今の世界では、映像などを媒体にして、人の経験を追体験

できるが、物理的、身体的な経験は抜け落ちていても記憶はつくられる。

かえりみると、自分の確かな思い出もこの身体も、とても不鮮明でたよりないものの

ように思われる。

そこで、体験の中で生まれる身体の気付きやリアリティを、制作を通して外部化し、自分

が目の前の世界とどのような関係にあるのかをひとつひとつ追って行きたいと思った。

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Photo/Ken Kato
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